FSG NEWS 11号 カプコンインタビュー

こんにちわっっ!! えっと、私、MULTIPLEがスタジオにて、 3回目のカプコン・サウンドスタッフインタビューをしてきました。 なんと、テクモと同じく、またまた私一人で・・・
(なぜか途中でたあち氏が登場します・・・たあち氏はカプコンの サウンドスタッフのマネージャーか?)

というわけで今回は、ストライダー飛竜の作曲者、民谷さん、
天地を喰らうの作曲者、後藤さんにインタビューしました。

――
FSGの半沢ですぅ。はじめまして。
後藤
はじめまして。
民谷
――
えっと、2人のカプコンでの経歴を・・・
後藤
今までは・・・ロックマンの1の方と、F1ドリーム、 PC-Engineのソンソン2、そして、天地を喰らうですね。
民谷
私は・・・ファミコンのガンスモークとヒットラーの復活・・・ あとは、ストライダー飛竜ですね。
――
作曲したゲーム名聞いてると、けっこう新しく 入ってきた方とお見受け致しますが・・・
後藤
今年の4月で、3年目です。2人とも同期です。
――
では、カプコンにどういういきさつで入ったかと・・・
後藤
いや〜なんで、入ったんでしょうね・・・よくわからないけど。
民谷
私は、動幾が不純なんですが・・・ 元々就峨しないつもりだったんですけど、たまたま求人欄見たら、 魔界村って名があって、カプコンって会社は知らなかったんですけど、 魔界村っていうのは知ってて、作曲のできる仕事をやりたかったので・・・
後藤
私は、大学の時にずっとピアノやってて、あまり作曲はとかは しなかったんですよ。たまたま、学校の求人欄見てたら 「あっカプコンや!!」っていう・・・ そのころ、戦場の狼のあのコマーシャルやってたんですよ。 で、私、ファミコン好きやったから、 ちょっと行って見ようかなと思ってたら、通っちゃったと・・・
――
カプコンの社員って、そういうの多いみたいですねっ!!
後藤
はははっ、そうですね。その一人です。
――
カプコン絶対入りたいという人じゃなくて、 ちょっと行ってみようかな、という人が入っちゃう パターンが多いそうですね。
後藤
ははっ、絶対入りたかったですよ!!
――
カプコンって、どういう会社だと思いますか?
後藤
いい会社だと思いますよ!!
民谷
私はカプコンがどういう会社か、ほとんど知りませんでした。はははっ。
――
どういうことをする会社かは、知ってたんですか?
後藤
私は割とファミコンしてましたから、知ってました。
――
そういえば、天地を喰らうって、 ファミコンでも出ますけど・・・
後藤
あ、はい、それは全然違う男の子がやってます。
――
立石さんですか?
後藤
いや、まだいるんです。秘密兵器が色々と・・・
――
男性と女性の割合は?(またこんなこと聞いてしまった・・・)
後藤
半分、半分ですね。
――
入社して、いきなりファミコンとかやったんですか?
民谷
そうですね、初めてやって、目が点になってました・・・ 後藤さんはよくやるんですけどね(ファミコンを)。 私は横でずぅっと見てたんですけど、全然分からなかったです。
――
ファミコンのガンスモークは、カプコンの音してるな〜 と思ったものですが・・・
あれは聴くと絶対、カプコンの曲だとわかっちゃう感じで・・・
民谷
ガンスモークって、入って一番に作ったんですよね。 だから、会社の色とか分からないし、これまで作曲しかしてなかったので、 ファミコンってどういう音に聞こえるかって、想像して作らないでしょ? そこですごいギャップがあって苦労しました。
――
音色の方も作られたんですか?
民谷
一応、全部です。
――
ストライダー飛竜は、今までのカプコンみたいに クラシック調ですよね。
民谷
そっ! あれは、企画マンの注文で、ゲームというよりも、 映画という感じで作りました。
ストライダーは、動きが綺麗でしょ。 あと、風景を見ながら作ったとか・・・
――
ということで、そろそろ、お時間なので・・・ 今日は、色々とありがとうございました・・・


ということでした。 最初に言ったたあち氏は どこにいったんでしょうね。
インタビューしてから結構たって原稿書いて、 しかも録音テープが回りの音がうるさくて、 聞き取りにくいという こともあって、少しめちゃくちゃでした・・・



初出:FSG NEWS 11号(89年5月 FSG発行)



なお、転載にあたって多少の変更を行っています。